第48冊 フリーズする脳 -思考が止まる、言葉に詰まる- 築山節著
こんにちは。 📚500冊読破を目指す9696です。
本書において、冒頭でボケと認知症は違うといいます。ケガや病気により脳を損傷した状態を『認知症』、器質的には脳に何の異常も認められないのに、眠ったような状態になることをいうとしています。
なんとなくで、わかっているつもりでいた『ボケ』と『認知症』。
そして、驚いたのが脳はボケるようにできている。というのです。
どういうこと?
ボケ症状とは、記憶・思考・感情・注意・認識等の著しい低下を指し、
脳も筋肉や骨と同じように使わなければ、衰える。同じように脳内の130億個といわれる脳神経細胞は意識して訓練されないと死滅してしまうというのです。
特に現代では一日中パソコンの前で作業を行い、耳にはヘッドフォンを装着するなんて光景は珍しくなく、コミニケーションの機会が失われている。疲れて家に帰り家族と会話することもなくテレビを見て寝てしまう。
こういう脳の偏った使い方をする生活でボケの若年化が進行しているそう。
ボケがは突然起こるわけではない。必ずある入口。ボケの予備軍ともいえる状態、
本著の題でもある【フリーズする脳】。
いくつかの症例が挙げられています。
・商談の最中に不意に言葉が出なくなる。
・よく知っているはずの名前が思い出せない。
・集中力が続かず、空白の時間が増えていく。
など。
では、脳を若々しく保つにはどうしたらいいのだろうか?
本著では、脳の使い方をこまめにチェックしていくことを勧めています。
なぜなら、現代のような効率を求めすぎる社会の中で、強制的に脳の使い方を
偏らせている可能性があるからです。
そして、活動をマルチにするといいと。
まずは、自分の脳を診て、管理していこうとする姿勢が大切。
これならできそうです。