第70冊  ヤバい集中力  鈴木祐著

こんにちは。 📚500冊読破を目指す9696です。

 

著者が言いたいことを推測

ヤバい集中力、1日ブっ通しでアタマが

冴えわたる神ライフハック。とある。

1日中集中して取り組む事ができたら

ものすごい成果を上げられるだろう。

集中力が後天的に身につけることが

できるなら、身につけたいスキルである

ことは言うまでもない

 

・人生の成功に必要なのは「誠実性」

 ここでいう誠実性とは、目先の欲望に負けず

 コツコツ大事なことに集中する能力のこと。

 (ジェームズ・ヘックマン調べ)

 

・そもそも集中力とは何か(その正体)

 集中力に苦しんだ偉人は数えきれない。

 一方、ハイパフォーマーも存在する事実。

 ミシガン州立大の研究によると50%は遺伝。

 残りの半分は『ある要素』。

 

・獣と調教師

 ある要素とは、獣と調教師という心の比喩。

 獣=本能、調教師=理性のようなもの。

 人間の分裂した心。

 前頭前皮質(複雑な計算)と辺縁系(欲望)。

 

・集中力という能力は存在しない?

 集中力を分析すると、いくつかのスキルが

 複雑に絡み合ったものだと理解できる。

 注注力とは、それらのスキルをなんとなくで

 抽象化したにすぎない。

 

・獣(本能)の3つの特性

 ①難しいものを嫌う

 ②あらゆる刺激に反応する

 ③パワー強い

 難しさを嫌うのは、エネルギーの

浪費を防ぐため。

原始の進化の圧力は生き残るために、

 エネルギーを消費するようなわかりにくい

 ものを反射的に避けるようにプログラムを

 人間に実装させたのである。

 そして、獣に乗っ取られれば何もできない。

 

・調教師(理性)の3つの特徴

 ①論理性を武器に使う

 ②エネルギー消費量が多い

 ③パワーが弱い

 脳のシステムに多大な負荷をかけ

 その分より大きなエネルギーを使います。

 調教師の武器である論理性も刀はもろい。

 

・集中力向上のための教訓3つ

 ①調教師は獣に勝てない

 ②集中が得意な人など存在しない

 ③獣を導けば莫大なパワーが得られる

 結果、集中力アップにラクな道はない。

 問題は、現代社会で機能不全を

起こしていること。

 

・獣に餌を与える(腹ごしらえ)

 研究の結果、カフェインが最強だった。

  缶コーヒー1本で集中力が上がる。

  効果はベースラインから5%前後UP。

  コーヒーの注意点

   ⅰ一度に缶コーヒー2本

   ⅱミルクかクリームを入れない

   ⅲ起床から90分以内に珈琲を飲む

   ⅳカフェインを摂りすぎる

   ⅴリラックス成分『テアニン』

 

・食事と集中力

 地中海食がをしっかり摂り、

ファストフードやインスタント食品を

避けると、ワーキングメモリや注意力の向上。

これは、国籍・性別・人種を選ばない。

 鉄分、亜鉛マグネシウムビタミンD

 オメガ3脂肪酸必須アミノ酸を摂る。

 脳に悪い食事を避けることも大切。

 

・食事日記が最高のソリューション

 毎日の行動を記録したほうが、

 健康的な食事の量は増える。

 記録の回数は、多ければ多いほど

 食習慣は改善する。

 カレンダーに守れた日に◎を

つけるだけでも効果を発揮。

 

・報酬の予感

 ゲームの力をハックする。

 ゲームでは12時間プレイし続け死者が出る。

 ギャンブルの歴史は古く古代ローマでも。

 カジノは獣が暴走するように設計されている。

 カジノを身近にしたのが現代のゲーム。

 ソーシャルゲームの課金はまさにスロット。

 ゲームは脳を気持ちよくさせる最強の

 テクノロジー

 本当に大事なのは報酬そのものではない。

 『報酬の出し方』が上手いのだ。

 獣への影響が大きのは2つ

  ⓵ニアミス演出

  ⓶スピード感

 報酬の予感を自己の管理下に置けばいい。

 

・マイ儀式をつくる

 原始のリズムが人間を生かしてきた。

 獣の内部には反復に強く反応するセンサー

 が備わった。

 マイ儀式づくりの2条件

  ➀この動作をしたら…と決めておく。

  ②決めた手順を何度も繰り返す。

 現実の役に立つ動作を儀式に組み込む。

 朝一は簡単なタスクから手を付ける。

 

・小さな不快で獣を刺激する

 少しの我慢で耐えられる我慢が心を強くする。

 例:好きなお酒をちょっとだけ我慢。

   背中が曲がっていることに気づいたら伸ばす。

 日常の我慢が、集中力の土台を底上げする。

 小さな不快は、心の筋トレである。

 儀式は週4回、2か月で完全に身になる。

 

・調教師の出番

 なりたい自分になるには物語が効く。

 ジョブ・チェンジング

  問題のタスクに対して、自分に新たな

  肩書をつける。

  例:メンタリスト、報酬感覚プランナー

 指示的セルフトーク

  スポーツの世界で集中力UPに使われてきた。

  集中したい動作をあらためてコトバにする。

  自分を持ち上げるようなセルフトークは✖

 

・諦めて休むことも大切

 集中力はあまのじゃく。

 あまり追い求めると、集中力は下がり、

 集中力がない自分を責めるのも✖

 どうしても集中できないときは諦める。

 

・実践ロードマップ

 体調を整える

 質問型アクションの徹底

 障害コントラストの導入

 聖域作り

 報酬感覚プランニングのフルバージョン

 記録をベースに儀式を続ける

 ピアプレッシャーを中心に物語をつくる

 感情の切り離しスキルを身につける。

 

集中力とは、遺伝的なところもあるが、

後天的なスキルとして身につけることが可能。

理性という獣の存在を知り、獣を操縦する

ことで圧倒的な集中力を手に入れたい。

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