第84冊 上京物語―僕の人生を変えた、父の5つの教え― 喜多川泰著
【自分】というものをつくることが
許された人生という時間に期間に
何をするかのか。
こんにちは。 📚500冊読破を目指す9696です。
今回も喜多川泰著の1冊、「上京物語」
上京物語と言えば…
主人公が上京し成功を収めるストーリー🎉
かと思いきやそうではありません。
ある青年が大学へ進学を機に上京。
卒業後、成功を夢見る青年は就職し
仕事をバリバリこなす。
ある程度出世したら事業を起こし
四苦八苦しながら成功を収める。
なんてストーリーを想像しますね?
しかし、彼は新車を買い、結婚を。
子供を授かり、マンションを購入し、
会社ではそれなりのポストに就く。
あれ?
一般的なサラリーマンの人生物語?
ではないのです。
ここまでは上京する息子に父が書いた
手紙(小説)の内容。
本著の約50%の長い前振り。
なんという世界感。
そして学びの本題はここから。
そう、父からの手紙の後半。
目からウロコの内容が津波のように
押し寄せてきます。
手紙には5つの殻を破る必要性が
書かれています。
- 幸せは他人との比較で決まる
- 今ある安定が将来まで続く
- 成功とは金持ちになることだ
- お金を稼げる事の中から
やりたいことを選ぶ
- 失敗しないように生きる
この5つの中から私がハッと
させられたのは、④です。
たしかに、やりたい事と聞かれると
お金を稼げる職種から探してしま
いそうだ。
しかし、純粋にやりたい事を
探すと海外旅行や習い事といった
お金を使ってやることもあるはず。
読書や筋トレだってもっとしたい。
なんてことも考えられる。
人は教育の過程で自由と責任を
拡大させていく。そして社会の
都合による『常識』を植え付けられ
その常識の範囲で生活をおこない
生きていく。
しかし、本著はその常識のカラを
破り、自分というものを
つくることが許された期間(人生)
の中で何をするか?が
生きるということと教えてくれる。
同じ著者の『運転者』とともに
私の人生を変える1冊に出会えた
かもしれない。
そう思える事が幸せで、読書が
また楽しくなる。