第67冊 仕事を楽しめる人は「忙しい」と言わない 古川裕倫著

 こんにちは。 📚500冊読破を目指す9696です。

毎日忙しいですか?

忙しいなら、本著を読んでやめることを

決めちゃいましょう。

 

さて、著者が言いたいことを主題から推測。

 心を忘れると書いて「忙」。えてして、

 やらない理由として使われるコトバ。

 仕事を楽しめる人は、集中するから

 時間を忘れて夢中になる。

 忙しいなんて言葉が自分の辞書にないのだろう。

また、「幸福論」とあることから、著者は

『仕事に楽しみを見つけることが幸福への

 第一歩』と伝えたいのだろうか。

 

・先人の幸福論でビジネスパースンが

 知っておくべき非常に大切なこと。

 アラン(哲学者)

  役に立つ仕事は、それ自体が楽しみである。

  人間にとって最大の楽しみは、共同で行う

  困難で自由な仕事である。

  仕事の時間を通じて自分を高める。

 カール・ヒルティ(法学者)

  仕事をちゃんとする。そのためには、

  勉強をして行動しなければならない。

  活動をやめてしまう事ではなく、

  適度な秩序ある活動の中にこそ真の

  休息がある。

  人を幸福にするのは、仕事の種類ではなく

  仕事を作り出す喜びと仕事に成功を見出す喜び。

  勇気こそが幸福になるために最も必要なもの。

ベンジャミン・フランクリン(政治家)

  己の幸せを知っているものがなんと少ない事か

  知ってもこれを求めないものがなんと多い事か。

  成功がたくさんの人をダメにした。

  自分のためだけに働いているときは、自分だけ

  しかし、人のために働くようになってからは、

  人も私のために働いてくれた。

  憲法が与えるのは、幸福を追求する権利だけ。

 福沢諭吉(学者)

  学問の前では人は平等。

  福沢諭吉の心訓の中の1つ。

   世の中で一番楽しく立派なことは、

   一生涯貫く仕事を持つこと。

  教育の目的は、人生を立派に送り、高めること。

 渋沢栄一(実業家)

  信用は実に資本であって、商売繁盛の根底。

  夢無きものは理想無し

  理想無きものは信念無し

  信念無きものは計画なし

  計画無きものは実行無し

  実行無きものは成果なし

  成果なきものは幸福無し

  ゆえに幸福を求むる物は夢なるべからず。

 武者小路実篤(作家)

  大事なのは人間として立派な生活を送ることで

  金の湯無ではない。

  人を愛する事が幸せにつながる。

 マズロー(心理学者)

  五段階欲求

   4:承認の欲求 モチベーションにつながる。

   5:自己実現欲求 プロセスイノベージョン可。

 ドラッカー(知の巨人)

  仕事ができる組織は仕事を楽しんでいる。

  仕事の成果を上げることが最も大切。

  そのためには、成果を上げる考え方や習慣を

  身につければよい。

  すべての偉大な成功は、地道で面倒なことの

  積み重ねの上に成り立っている。

  優れたものほど、間違いは多い。

  組織は常に進化していかなくてはならない。

  自らが望む将来の大きさに合わせて成長する。

  企業は社会や経済の許しがあって存在している。

 

・幸福に働くための3箇条

 ①志を高く持つ

 ②自ら1歩前に出る

 ③何事も心の持ちよう

 

・仕事から学ぶ

 会社ではお金をもらって学べる。

 ビジネス書を読んで座学するより理解が深まる。

 クレームは問題解決能力を身につける格好のチャンス。

 

・人から学ぶ

 心の恩師になる「メンター」を見つける。

 いつかは、自分もメンターになる。

 人様あっての自分。自分だけ効率的に生きると

 思っていては、たいした人生は送れない。

 

・書物から学ぶ

 できる経営者や立派な人は読書家が多い。

 読書から得るものは極めて多い。

 ビジネス書、自己啓発書、人間力が強く

 書かれている小説がオススメ。

 

・どう読むか

 本を読むことは自己投資。

 線を引いたり、簡単なコメントを書き込む。

 読書は自分に足りないところを

 見つけることができ、できてるところを

 再確認することができる。

 

・お金を払ってでも講演やセミナーに行く

 悩みがあるのが普通と知ることができる。

 自分の成長に対する投資に他ならない。

 

・自分から発信する

 自分が何を大切にしているか、

 自分の哲学を発信する。

 

・少しの時間を捻出する

 やめることを決める

  例:ゲームの時間、2次会、TV、SNS

 

・忙しいと言わない

 心を亡くすと書いて忙しい。幸せも運も遠ざかる。

 忙しいを大別すると…

  ①自分はできる人と勘違いしている

   忙しいことを他人に誇っている

  ②忙しいという事で他の仕事を受け入れたくない

   という意思表示をしている。

  ③できなかった時のための予防的言い訳(保険)

 ヒルティ『幸福論』

  「なぜ自分が終日忙しいのか、全く知らない人が

   非常に多い」

  「仕事にもせよ、享楽にもせよ奴隷になっては

   ならないのである」

 換言すると、仕事にも遊びにも目的を持つと有意義。

 

・一度手に取った書類をどうするか

 「organize」整理。

 仕組み化する。=こういう時はこうすると決めておく。

 整理できていない人は、仕組み化ができていない。

 

・先送りという失敗

 先送りというのは、決断しないという選択。

 決断とは不確定要素があるときに決めること。

 多くの場合、先送りをして決断時期を見失う。

 日本人は、これが多いという。

 会議では議論をしても決断はしないこと。

 よい職場にしたいなら、決断力と行動力を磨く。

 

幸福論とは、偉人たちの幸福論のビジネスパースン

としての解釈でした。

遊びも仕事も時間意識をもって取り組む事で

有意義な時間になるという時間術が再確認できる

1冊でした。

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