第66冊 「手紙屋」 喜多川泰著
こんばんは。 📚500冊読破を目指す9696です。
読書がつらくなってきたときの1冊はやはり
喜多川ファンタジー作品。
読みやすくて、初心を思い出させてくれます。
私を読書に引き込んだ最初の1冊「運転者」の
作者でもある著者の1冊。
題名からでは、内容は想像もつきません💧
どんな内容になっているのでしょうか。
本編は主人公が、手紙屋と呼んでいる相手と
10通の手紙をやり取りするという内容。
最後の最後に手紙屋の正体が意外な人物で
あった。
・一通目『物々交換』
あなたは欲しいものをどうやって手に入れますか?
『欲しいものはお金を払って手に入れる』
と考えがち。
しかし、今も昔も、世界中のどこであっても
私たちが欲しいものを手に入れる方法は
物々交換であるというのが事実。
お金以外に対価として提供できるものは
たくさんある。
人は提供できるものをたくさん持っている。
[お金をたくさんためれば、良いものが買える]
という考え方では、他人が自分に求めるものが
お金、という考え方になってしまう。
・二通目『あなたの称号』
相手がどのような人かを判断してからではなく、
相手に「こうなってほしい」と願いを込めて
『称号』を与えてから人間関係をスタート。
人間にはあらゆる性格が備わっている。
したがって、人を変えようとする必要はない。
あとは、相手の中にある、自分が欲しい性格を
引き出してあげればいい。
偉人たちは与えられた『称号』のとおりになっただけ。
※お金だけでなく、言葉でさえ相手が欲しがる
物々交換の対象になる。
・三通目『天は自ら助くる者を助く』
10年もすれば、世の中は大きく変わる。
寝る間を惜しんで必死に働いても給料差は生まれない。
では、手を抜いたほうが得なのか?
しかし、他で頑張っている人のおかげで
給料が発生しているという事実を忘れてはならない。
会社が荒波に飲まれそうな時、あてにされない。
必ず1人はいる。
純粋に仕事を一生懸命やる人。
自分にはどうにもできない境遇の人たちの共通点。
※それは“他力”をアテにして生きようとしてしまう人たち。
①報酬に関係なく、その時その時に自分の
ベストをつくす!
②自分の人生は自分で作っているという強さを
常に持つ!
・四通目『思いどおりの人生を生きる』
人間は居場所がなくなるのを極端に嫌う動物。
したがって、この恐怖心があれば行動を起こす。
換言すれば、居場所があれば行動は起こさない。
多くの人が文句を言いながら会社を
辞めない理由はそこにある。
チャンスはピンチであり、ピンチはチャンス。
ピンチをチャンスに変えるという事が
多くの成功者に不可欠。
「人生は思い通りいく」と考えるには…
→頭の中に天秤を置く
願いに釣り合った対価が反対の皿に乗っているか。
釣り合いがとれているなら、手に入るのは当然。
人生の成功者になるという事は、
逆境をたくさん乗り換えるということと同義。
・五通目『ある人の人生』
まず、生もうと決心した人がいる。
生まれてしばらくは、経験をしながら成長。
権利(経済活動等)・義務(納税等)が発生する。
そして、いつしか終わりを迎える。
ある人とは「法人」である。
では、長生きする人(法人)とは?
その活動を多くの人から長い期間必要と
され続ける法人である。
そして、収入内で生活をする法人。
・六通目『自分に向いていることを探さない』
どんな状況であれ人生を楽しむことは大切。
どんな種であっても、育て方さえ間違えなければ
芽を出し、茎を伸ばし、たくさんの実をつける。
種にあった育て方を見つける必要がある。
人は将来の夢が就職先で制限されると錯覚してしまう。
しかし、どんな会社に就職しても、約束も
保証もない[自由な場所]しかない。
自分に向いているかどうかはやってみないと
わからない。
本人が気づいていない可能性を開花させる方法は
本人だったら選ばないような仕事をさせること。
大海原では大きな船は安全で小さな船は危険か?
船の大きさと、危険性に相関関係はない。
大切なのは船がどういう目的で航海しているか。
・七通目『急がば回れ』
大切なのは、何になりたいのかではなく、
どんなそれになりたいのかである。
人間は目の前の壁を乗り越えることに集中して
どう乗り越えたか、がないがしろになってしまう。
必要条件を満たすだけではなく、満たす以上の
勉強をしなければならない。
えてして最短ルートを探しがちだが、必ずしも
最短ではない場合がある。
今、目の前にある事は絶対将来必要になること。
と思い、全力で取り組む事が必要。
・八通目『あなたの成功は世界を変える』
多くの収入を得ることは、より多くの人に
必要とされていることに他ならない。
多くの報酬を得ることを目的にしてはいけない。
たとえ、自分のやりたいことが世の中の
誰もなしえてないことであっても、絶対に
自分の中から切り離してはいけない。
大きな夢=大きな壁である。
・九通目『自分を磨き・行動する』
新品の机も1週間もすればほこりがたまる。
ピカピカであり続ける方法の1つ。
掃除を習慣化すること。
自分みがきも同じ。習慣化する。
どうやって?
誰かの考えが記されたものを読み
それに対する自分の意見を書く。
そしてもう1つ。
動き続けること。
「慣性の法則」を利用する。
転がる石に苔はつかない。
・十通目『人生の始まり』
成功する人と、失敗する人の違い。
失敗する人…才能が無かった。
成功する人…情熱をもってやり続けただけ。
理由の自己分析が違う。
才能とは、あらかじめあるものではなく
自らの努力で開花させるもの。
失敗した人は才能を理由に挙げ、
成功した人は情熱を理由に挙げる。
人の考えた文章を読み、自分の意見を書く。
成長するのに欠かせない行動。
再確認できただけでも読む価値ありました。