第77冊 心に折り合いをつけて うまいことやる習慣  中村恒子 奥田弘美 著

 こんにちは。 📚500冊読破を目指す9696です。

 

精神科医として70年以上現役を

続けている中村先生の話をまとめた

1冊です。「こころ」がスッっと

軽くなるような内容でした。

人の悩みは尽きません。

名著『嫌われる勇気』でいうなら、

悩みの多くは人間関係。

人間関係をうまいことやる知恵のつまった

先生の話からココロが軽くなる言葉を

紹介します。

 

「お金のために働くでええやない」

昨今では『好きなことで稼ぐ』

なんて言葉をよく聞きます。

しかし、それができるのは

一部の人ではないでしょうか。

すきなことで稼げたら良いのかも

しれないが、生活のために働くで

良いのだ。

 

「あきらめるの語源は、物事を

   明らかにするということ」

あきらめるという言葉はネガティブな

言葉として使われがちですが、語源は

明らかにすることだと著者は言います。

物事をあきらめることは、ハッキリさせて

進退を決めることだと。

まよって、あれもこれもと手を出すより

あきらめて、ハッキリさせた方が

人生はラクになる。

 

「相手の都合を大切にする。そしたら

   自分の都合も大切にしてもらえる」

中村先生は、看護師・事務方関係なく、

相手の都合を考慮しながら指示をしたと。

その理由は、働いている人(チーム)が

快適に働けたら、効率は良くなるはずと

考えたからだ。

確かに、管理・マネージメントに関する

書籍はたくさんありますが、その根本は

組織が快適に働くことで、効率を上げて

生産性が上がること。なのでしょう。

 

「チャンスは偶然の中でしか生まれない

  背中を押されたら流れに身を任せる」

人生には何度かキている時期があると。

その時は、損得勘定なんかしていないで

「なんとかなる」と覚悟を決めて流れに

身を任せろと言います。

チャンスもアンテナを伸ばしていないと

舞い込んでこないと思いますが、

舞い込んできたときは、迷わず『YES』

と言ってみたいですね。

 

「家庭の平和が何においても一番

  それさえ守れば、あとはぼちぼちで」

たしか、鴨頭さんも言っていたと思います。

ある事業主の方が、倫理法人会の指導で

毎日奥さんに謝罪しなさいと言われ、

実践したところ、事業が好転したと。

科学的な根拠はありませんが、先達の

経験則から『家庭の平和』がビジネスにも

影響があると言えそうです。

夫婦関係は特殊で辛抱がつきませんが、

著者は言います

ラクに辛抱できる方法を考えたらええ」

 

 

紹介した言葉以外にも、「なるほど~」

と思える言葉がたくさんありました。

ちょっと人間関係が息苦しいなと感じている

方は本著で方の荷物をおろしてみては

いかがでしょうか。